2006年 06月 14日
OMの町角コンペに応募をしていました(栗原) |
5月に開催されたOMの町角コンペに応募をしていました。全国から50の案が集まり、残念ながら入賞はしませんでしたが、入賞するよりも嬉しいことがありました。OMソーラーの家「東京町家」を主宰する迎川さんが、発表会場で50の案を全て見て、「私が審査委員だったら間違いなくこの案を大賞に選定したでしょう」と光設計案を高く評価してくれました。「東京町家」さんは個の住まいと町の関係をいつも大切にしながら、すばらしい住まいづくりを提案し続けています。私は日頃からその活動を尊敬しながら見ています。その「東京町家」の迎川さんから「迎川大賞」(笑)をいただいたということで、とても光栄に思っています。迎川さん、ありがとう!
南側の庭の一部を町庭としてとらえ町に向かって開放しています。東南角の入会地を含む敷地全体を武蔵野の雑木林をイメージしてデザインしています。
手前が入会地としての町のポケットパークです。駐車場は共用として東側に3台分を確保しています。
南道路からは車をいれない配置計画にして、町庭・南庭・通り庭とし、建物の庇を思い切って低くして、町を通る人の視線の抜けを意識しています。
今回のコンペは「東南の角地を含む3つの区画」と町の関係をどう考えるかということが大きなテーマでした。
■決められた3つの区画を一度白紙に戻して、町とのつながりを意識しながら敷地割りから考え直しています。その結果、東南の角地にできた小さな土地を「入会地」として事業者の所有とし、この入会地を軸にして町の風景を作り出すシステムを提案しました。
■昔の村に伝統的にあった共同利用地「入会地」を現代流にアレンジして再生させることにより、住む人だけでなく前を通る町の人にも魅力的な町角をつくることができるのではないかと考えたからです。また入会地が事業者の所有であれば、長く持続的に町角の景観を維持することも可能となります。
■南側の道路に面する庭は緩く円を描く低い壁によって、町と住まいをファジーにつないでいます。低い塀の外側は町の庭、内側を個人の庭として、入会地と一体にデザインすることにより敷地全体を町角の風景にすることを意識しています。
■敷地内の3つの住まいも通り庭や露地を通して付かず離れずあいまいにつながっています。住まいを囲うことではなく家と家をつなぎながら、町に向かって開くことを大切にしたいといういつもの思いを形にして提案しています。
今回の「迎川大賞」受賞!をきっかけにして、いつの日か実現したい幻の計画がまたひとつ増えました(笑)。迎川さん、ありがとうございます。
今回のコンペは「東南の角地を含む3つの区画」と町の関係をどう考えるかということが大きなテーマでした。
■決められた3つの区画を一度白紙に戻して、町とのつながりを意識しながら敷地割りから考え直しています。その結果、東南の角地にできた小さな土地を「入会地」として事業者の所有とし、この入会地を軸にして町の風景を作り出すシステムを提案しました。
■昔の村に伝統的にあった共同利用地「入会地」を現代流にアレンジして再生させることにより、住む人だけでなく前を通る町の人にも魅力的な町角をつくることができるのではないかと考えたからです。また入会地が事業者の所有であれば、長く持続的に町角の景観を維持することも可能となります。
■南側の道路に面する庭は緩く円を描く低い壁によって、町と住まいをファジーにつないでいます。低い塀の外側は町の庭、内側を個人の庭として、入会地と一体にデザインすることにより敷地全体を町角の風景にすることを意識しています。
■敷地内の3つの住まいも通り庭や露地を通して付かず離れずあいまいにつながっています。住まいを囲うことではなく家と家をつなぎながら、町に向かって開くことを大切にしたいといういつもの思いを形にして提案しています。
今回の「迎川大賞」受賞!をきっかけにして、いつの日か実現したい幻の計画がまたひとつ増えました(笑)。迎川さん、ありがとうございます。
by wakakenn
| 2006-06-14 16:09
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