2012年 06月 07日
しあわせって <迎川> |
家族が食卓を囲み、一つ鍋をつつく、そんな幸せのシーン。
僕が子供の頃は「ただいま11人」とか「寺内貫太郎一家」とか、
食卓が主体のホームドラマの秀作がいくつもできた。
小学生の頃に流行っていて、今でも強く心に残る歌は坂本九の『一人ぼっちの二人』
愛されているのに寂しい僕 愛しているのに悲しい僕 一人ぼっちの二人
なんだか満たされない、でも秘めたる夢が体にみなぎる、そんな時代でした。
『貧しくみなひとりぼっちだが、ひとりぼっちでは生きて行けない』
こんな幸福観から、日本の高度経済成長が始まったと思う。
そして、その成長に翻弄され、肝心な幸せを見失ってしまった。
いままた、しあわせの価値基準が大きく動き始めた。
しあわせってなんだっけ?
経済の物差しで整理してみた。
豊かさの経済学
グローバル化で推進される
高度経済成長期の物差し(GNP=国民総生産)
所得や物の充足
規模やスピードを競う
競争が人間同士のつながりを奪う
開発が自然とのつながりを壊す
人の価値観を奪い不安定にする
しあわせの経済学
ローカル化で推進される(地域密着)
経済成熟期の物差し(GNH=国民総幸福量)
人間幸福度=モノよりコト 自分らしい生き方
Small Simple Slow(3S)+Local
地域自給という解
懐かしい未来
FEC自給圏=フード エネルギー ケア
これからは、地域の時代になるだろうと云う気がしている。
豪華で豊かな設備が付いたハウスメーカーの家より
素朴だけど地域の材を地域の職人がつくる地域につながった家。
人は皆、一人では生きて行けない。
誰かとつながった暮らしの中に、しあわせはあるのだろう。
by wakakenn
| 2012-06-07 20:08
| マイフェーバレイト

