2006年 08月 24日
自然素材(石灰)の豊かな表情 “しっくい 白浜仕上げ” |
天井高7メートル、ピラミット型の勾配天井を“しっくい 白浜仕上げ”で仕上げた大空間が完成しました。
しっくいで塗上げた後、表面がやわらかいうちに砂利を投げ入れ、空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化していく過程でコテで伏せ込むといったオリジナルの工法で仕上げています。
私のオフィスではしっくいの天井面にコンプレッサーで砂利を吹き込み、大空間でもこの白浜仕上げが可能なことを実証しました。
投げ込む砂利の色や大きさなどに変化を持たせることで、より自然な風合いを引き立ることができます。
今回はプラスターボードにペンキ塗りの下地でリニューアルの工事の為、シーラーを塗布し下塗の後、全面にグラスファイバーのメッシュを中塗りで伏せ込みヒビワレ対策を行っています。
上塗りは追っかけで二重に塗り重ね、砂利が入りやすいように厚塗りで仕上げています。
“しっくい”はこのように塗り始めは柔らかいのですが空気中の二酸化炭素を吸収しながら徐々に硬化していきます。
仕上げてくれたのは巧左官工芸の鈴木忠さん 私の自宅などの仕事にも関わってもらいましたが、その腕前は名人級。
砂利の投げ方は個人差があり、人によって表情も変わってしまいますが鈴木さんとは息もぴったり、私も一緒に砂利を投げ込みます。
一箇所でも失敗すれば全てやり直し、慎重に砂利を投げ入れます。
砂利がぶら下がったようにくっついてしまう場所はコテで叩き込み埋め込みます。
金コテで押さえ込むことで大粒の砂利はクレーター状に埋没し石灰独特の豊かな表情が加わります。
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by wakakenn
| 2006-08-24 11:18
| 建築雑学