2007年 01月 07日
映画「早咲きの花」を観て 天野俊歩 |
昨日、ル テアトル銀座で観てきました。(8日まで 11.00、15.00、19.00)
浅丘ルリ子演じるアメリカで活躍している写真家が、病気で失明する前に昔育った豊橋を訪れ、思い出深い場所を兄も愛用していた、動くものは写らない、止まっているものしか写らないピンホールカメラで撮っていく物語。
物がなくても生き生きと暮らしていた子供たち、教えることに情熱を持っていた先生、東京から転校してきた兄とまだ小さかった自分の周囲で起こった出来事を一つ一つ思い出しながらそのなつかしい場所をピンホールカメラで収めていきます。
しかし先生は戦死、兄と他の子供たちも広島への原爆投下の翌日、動員されて働いていた兵器工場が爆撃されて死んでしまいました。
ピンホールカメラで撮っていく過程で出会った豊橋の地元起こしをしようとする高校生たちとの交流をからめながら筋は展開していきます。
最後は豊橋の行事の「手筒花火」と「ええじゃないか」と踊りまわる地元民たちの映像で終わるのですが、「手筒花火」の情景はともかく「ええじゃないか」には違和感がありました。豊橋のPRのためにどうしてもこの映像を使いたいのなら映画の最初の方に入れる手もあったのではないかと思います。
しかし何か心にずんとくるものがあったのは「硫黄島からの手紙」を観た直後だったからかもしれません。二つの映画がつながって、あらためて戦争の悲惨さ、それによって失ったもの、そこから生まれさせなくてはならないものの存在を強く感じました。
この映画は安倍首相も観たとのことですが(招待したのでしょう)、子供たちが生き生きと育っていける、教師が情熱を持って子供たちを教えていける、そしてよその国で人を殺すようなことを決してしない「美しい国」を造っていこうとする人たちが活動しやすい日本にしてもらいたいものです。
浅丘ルリ子演じるアメリカで活躍している写真家が、病気で失明する前に昔育った豊橋を訪れ、思い出深い場所を兄も愛用していた、動くものは写らない、止まっているものしか写らないピンホールカメラで撮っていく物語。
物がなくても生き生きと暮らしていた子供たち、教えることに情熱を持っていた先生、東京から転校してきた兄とまだ小さかった自分の周囲で起こった出来事を一つ一つ思い出しながらそのなつかしい場所をピンホールカメラで収めていきます。
しかし先生は戦死、兄と他の子供たちも広島への原爆投下の翌日、動員されて働いていた兵器工場が爆撃されて死んでしまいました。
ピンホールカメラで撮っていく過程で出会った豊橋の地元起こしをしようとする高校生たちとの交流をからめながら筋は展開していきます。
最後は豊橋の行事の「手筒花火」と「ええじゃないか」と踊りまわる地元民たちの映像で終わるのですが、「手筒花火」の情景はともかく「ええじゃないか」には違和感がありました。豊橋のPRのためにどうしてもこの映像を使いたいのなら映画の最初の方に入れる手もあったのではないかと思います。
しかし何か心にずんとくるものがあったのは「硫黄島からの手紙」を観た直後だったからかもしれません。二つの映画がつながって、あらためて戦争の悲惨さ、それによって失ったもの、そこから生まれさせなくてはならないものの存在を強く感じました。
この映画は安倍首相も観たとのことですが(招待したのでしょう)、子供たちが生き生きと育っていける、教師が情熱を持って子供たちを教えていける、そしてよその国で人を殺すようなことを決してしない「美しい国」を造っていこうとする人たちが活動しやすい日本にしてもらいたいものです。
by wakakenn
| 2007-01-07 06:17