2007年 06月 04日
タペストリーガラスのデザインドアで快適リフォーム |
襖で仕切られていて真っ暗だった玄関へ通じる廊下は、ガラス戸になったおかげでこんなに明るく変貌しました。
今回、何枚もスケッチを重ね提案したガラスドアはムクのアメリカンチェリーを格子にあしらったオリジナルのデザインドアです。この格子は引き手代わりに使用できるので引き手の金物は不要です。ガラスはタペストリーガラス(ハイシルエマット厚5ミリ)を使用しています。スリガラスやサンドブラスト仕様はコストは安いのですが手の油汚れが落ちにくいので、タペ加工という薬品処理をしたテクスチャーを選んでいます。
今回のリフォームで採用したアメリカンチェリーのフロアーに合わせて框部分の材質も同じ素材を使用しました。廊下と食堂は引き違いで4枚が柱を挟んで対象に収まるように設計しています。
戸車は無騒音タイプの樹脂製の重量タイプを採用し、床に埋め込まれたVレールもアメリカンチェリーのフロアーのカラーに合わせ、チーク製を使用しています。
キッチンの開き戸もアメリカンチェリーの合板と無垢の格子を使用し、統一したデザインで仕上げています。
やや細めのこのドアはトイレ、洗面所用・・・・・・スリットの小窓からランプの点灯が確認できます。
今回リフォームさせて頂いたお宅は四方を二階建ての住宅に囲まれた旗状敷地ですが、サンルームからは理想的な光が天空から降り注ぎます。新しくなった天窓用の遮光カーテンもこれから威力を発揮します。
旗状敷地の欠点は周りを家に囲まれ採光が十分に取り難いこと、それさえカバーすれば道路からは離れ、むしろ静かで落ち着いた心地よいスペース、今回のリフォームでどの部屋も明るくなり、静かで快適な暮らしが始まりました。(記事:design-kensyo 浪崎)
by wakakenn
| 2007-06-04 19:22
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