2008年 01月 30日
カリスマ左官、久住章氏との偶然の出会い!(浪崎 記) |
今日はとてもうれしい出会いがありました。
代官山で用事を済ませ、中目黒の駅に向かって歩いていた時、ふと横のビルを見ると改装中の店舗の壁面に、見事な版築風掻き落しで仕上げた土壁の表情が、・・・思わず立ち止まって、しばし職人のコテさばきに目をうばわれていました。
中々いい仕事をしているな~と、内部の仕事にも興味がわいたんですが、作業中に突然に見せていただくのも失礼かと思い、おもむろに中目黒に向かって、また歩き出しました。
すると、反対側から見覚えのある方が・・・・思わず、久住さん!!と声をかけてしましました。
そうです、あのカリスマ左官として評判の高い、工芸左官の第一人者:久住章さんです、・・・そういえば以前に、お会いしましたなーと、現場の中へ案内してくれました。久住さんといえば、今まで手がけた数々の現場はもちろん、無理をいって淡路島の工房やゲストハウスにもお邪魔させて頂きました。
思えば1991年に南紀白浜に完成したホテル川久で、珪藻土をはじめ、石膏マーブルの表情は、私にとって衝撃的な出会いでした、その後、数々の名建築を土と石灰で表現してきた左官のアーティスト、久住章氏と最初に出会った時も、南青山の「バドウアール」という店舗の現場でした。
突然、尋ねていったにも拘らず、素材の配合や仕上げ方まで丁寧に教えて頂き、現場の隅々まで案内して頂くことができました。そういえば、「ホテル川久」や「バドウアール」は若建でも以前、見学会を開きましたね。
いつも感じることですが、久住さんの目はきらきらと輝いていて、話を聞いていると私までエネルギーを頂いたような気分になりました、・・・現場で忙しい時間なのに、・・・久住さん、ほんとうにありがとうございました。
by wakakenn
| 2008-01-30 21:09
| 建築雑学