2008年 05月 06日
海亀の手が出現?:トータスハウスのカーポート |

海流の抵抗を受けないように水平にデザインしました、長年、建築の仕事をさせて頂いていますが海亀の手は今回が初めてです。

この海亀の手、実はカーポートの屋根として計画しました、雨の日の車の乗り降りにはとっても便利です。奥には二台分のガレージがありますが、このカーポートの横から玄関へアプローチするように計画しました。車二台分の空間を共有できるので、とても広々とした玄関ポーチになっています。

この巨大な海亀の体で泳ぎまわるんですから骨も丈夫に造ってあります。そして骨組は全て溶融亜鉛メッキでサビ止め対策を施しているので一生、病院にも行かずにすみます。

この鉄骨の骨組み、重量鉄骨のH型鋼:250×125という頑丈な骨なので、小さな家の建て方の時のようにクレーンで吊り上げ建て込んでいきます。

大雪や地震など、最悪の条件が重なった時でも安全なように構造設計は入念に行いました。
この柱をなくしたデザインは、見た目も軽快で使い勝手も良いのですが、横ぶれを防止する為に建物の構造体にボルトで接続するなど、見えないところで色々な工夫と施工者の努力があって初めて実現することができました。

もちろん海の中で水をかくんですから防水対策も完璧です、構造用合板の皮膚の上にタイベックシートを貼り、FRP防水で包んでいます。FRPとは、グラスファイバーメッシュにより補強された強化プラスチックです、軟質のFRPを採用しているので下地の動きにも対応でき、ボートを造るのと同じ要領で現場に出来上がった海亀の手をそっくり包み込むことが出きます。特注の手袋のように、ぴったりできました。

上からみると複雑な骨組みが、すっかり覆われ、すっきりと納まりました。

これで安心して海へ出られます!、??。 (記事:浪崎)
by wakakenn
| 2008-05-06 10:22

