2008年 07月 24日
心に残る住まい、久々の訪問 |

かれこれ23年前に設計させて頂いた豊橋の家を訪ねました。

竣工して間もない頃、ニューハウス出版の建築雑誌“庭のある和風住宅”に掲載された時の写真です、玄関引き戸のピーラー材の色の変化はありますが建物は当時のまま、むしろ庭木が育ち住宅を取り巻く環境は当時よりずいぶん豊かな感じに育ってきました。
左手の塀の向こうに広がる坪庭を囲い込むように各部屋が配されています。

外観は周囲の環境に溶け込むように和風建築に仕上げていますが、和室は客間のみで生活のスタイルは洋風に仕上げています。

閑静な住宅地の中、500坪の敷地に70坪の平屋建て、畑に隣接した理想的な住環境です。

アカの銅版屋根も23年の歳月を経て自然の緑青が発生し、理想的な色合いに変化していました。やはり空気がきれいな豊橋だからこそ、都心では何年経ってもこんなにきれいな緑青は期待できません。自然界が作り出す色がこんなにも美しいのに、なぜ大手メーカーの塗装のセンスが追いつかないのか不思議ですね、色むらも含めた自然な緑青カラーが出せればヒット間違いなしなんですが・・・。
(記事:design-kensyo 浪崎)
by wakakenn
| 2008-07-24 15:36
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