2008年 08月 19日
“しっくい”のオリジナルデザイン、手造りの植木鉢 |
しっくいで仕上げた手造りの植木鉢です。強度を保つ為に素焼きの植木鉢を利用し、表面にしっくいを塗り小砂利を投げ入れ、コテ押さえで仕上げています。しっくいの成分は石灰、私が取り組んでいる“ライムアート”や大理石と同じ成分です。
国内でも1300年もの歴史のあるしっくい塗りの技法ですが、砂利を意匠表現として積極的に使用された例はあまりなかったように思います。そもそも今から7年前に自宅のリニューアルを行ったときに初めて試してみました。天井面に仕上げた“しっくい”が空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化していく過程で小砂利を投げ入れます。更に硬化が進み、コテ離れが良くなったタイミングを見計らい、金コテで伏せ込み仕上げていきます。個人の技量が端的に現れ一回でも失敗はゆるされません。それから改良を加え、今では大規模な建築空間でも可能な工法として進化させてきました。“しっくい白浜仕上げ”と名をつけ、好評を博しています。
しっくいの建築空間には、やはり“しっくい”の植木鉢がよく似合います、そんなわけで竣工祝いに差し上げるために製作しました。
“珪藻土”のオリジナルデザイン、“珪藻土砂浜仕上げ”の植木鉢はこちら
(記事:建築デザイン建 匠 浪崎)
by wakakenn
| 2008-08-19 11:02
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