2008年 12月 27日
輝く空間の演出!表参道ヒルズのクリスマス |
友人と会うために久々に表参道ヒルズを訪れました。時は25日のクリスマス、平日なので意外と人通りも少なくゆったりとした時間が過ごせました。目を引いたのは、大階段に設置されたクリスタルツリー、中にあるミラーボールの光がツリー全体を照らし出す仕掛けです。スワロフスキー社とのコラボレーションにより、ツリーやイルミネーション、ライティングを 「Ruby Red(ルビーレッド)」の光で表現したそうです。
週末には、大階段で生演奏のライブ「SPIRAL LIVE」が開催されます。ここに飾り付けられた数十万個のクリスタルは、30分ごとに館内に流れるボサノバやテクノなどの音楽に合わせて「聖夜」をイメージしたブルーに輝きます。
クリスマスの時期に比べ、普段はこんなにもシンプルな仕上げ、安藤建築のコンクリートの打ち放しの空間には、この方がしっくりくるようだ。ただ、「建物内に第2の表参道を」とのコンセプトでアピールしていた「スパイラルスロープ」は、実際の表参道のと同じ傾斜5%、スロープの延長も表参道と同じ700mなど、こだわりを持って計画した割には、均一なスケール感で味気ない空間になってしまっている。
以前にも、私が建築家集団 若建の企画担当役員の時に“表参道、ぶらーり建築探訪” と題して見学会を行いました。そのときにも感じたことですが、やはり安藤忠雄氏の建築の魅力は、よけいなディテールを省き、厳選して絞り込んだ素材を使ったダイナミックで‘粋な空間’にこそ、その魅力を存分に発揮できているように感じていたのですが、この表参道ヒルズにはがっかりです。この‘粋な世界’は建築だけでなく、お花や芸術の世界にも通じるものがありますが、ほんとうに奥が深い魅力的な世界ですね。話は変わりますが、この外壁にデカデカと固定されている丸に参の字のマーク、・・・いつ訪れても違和感を覚えます。
(記事:建築デザイン建 匠 浪崎)
by wakakenn
| 2008-12-27 13:26
| 建築雑学