2009年 03月 15日
坐禅をした 天野俊歩 |
3月14日、12人のメンバーで神楽坂の区の施設を借りて坐禅をした。教えてくださったのは京都妙心寺の僧羽賀氏。
和室の両側に並べた座布団の上に、用意された直径30cmほどの黒くて丸いふっくらとした座布団をのせ、その座布団にお尻を軽くかけるように座る。
妙心寺は臨済宗なので互いに向き合うように並んで座るのだが、これが永平寺などの曹洞宗では壁に向って座ることなど坐禅についての説明を興味深くうかがってからまず足の組み方。
右足を足の裏が上を向くように左のももの上にのせ、つぎに左の足を右のももの上に乗せる。できない人は片方の足だけでも良い。私は左足を右のももに乗せるだけにした。
つぎに左手を開いて前にのばし、その親指を右手で軽く握ったままへそのあたりにひきよせる。口は軽くとじて舌の先を上あごの歯と歯茎の境あたりにつける。これで唾液の出をおさえるのだそうだ。
つぎに頭のてっぺんが上にひっぱられるような気持ちで背をのばす。そのときに腰をへその下にやや突き出すようにする。正面をみたままあごをひき、そのまま目だけを下げて1m先の床を見るようにする。目は半開きのまま閉じない。羽賀氏曰く、閉じると眠くなるから。実はこの半眼、内も外も見ることのできる仏の眼と呼ばれているのだそうだ。
さて最も大切なのは呼吸。腹で深くするのでまず深呼吸。吸った息を静かにゆっくりと吐きながらへその下7、8cmのところが膨らむように気持ちを集中させていく。すべての空気を吐き出したら吸うのは自然にまかせる。
さあ坐禅の始まり。まず読経をするのだが、施設ではほかの部屋を利用されている方々もいるので省略。線香を一本立て、それが燃え尽きるおよそ15分続ける。チ~ンと鐘が鳴り拍子木が打たれて開始。
静かになるとかえって色々な音が聞こえてくる。どこかの部屋では合唱が始まった。表からは飛行機の音が飛び込んでくる。そんなときに小淵沢の山荘を囲むコナラの木の梢の、かすかな風にゆったりとゆれる姿を頭に浮かべると心が落ち着く。
このところ山荘に行く暇がとれない。行きたいな~。そうそう坐禅中だった。無心、無心。
チ~ンと鐘がなり拍子木が打たれた。え!もう15分経ったの?意外に短かった。合掌して1回目の坐禅を終える。
プリントの道場規定を解説してもらって2回目の坐禅にはいる。今度は羽賀氏が警策(きょうさく)を縦に持って静かに近づいてくる。今日は打つことはしないが希望があれば合掌してくださいと聞いてはいても目の前を通過していくとホッとする。刑の執行を待つ死刑囚の気持ちが少しわかる。(ほど遠いか)
ひたすら風にゆったりとゆれるコナラの梢を思い浮かべる。相変わらずどこからか合唱の声が聞こえてくる。
誰かが望んだのだろう、警策の音が2回ずつ4回した。夏は薄着なので片側1回ずつ2回とのこと。そして本当の修行ではミミズ腫れになるほど強く打たれ、痛くて夜も横にはなれないそうだ。
チ~ンと鐘がなり拍子木が打たれた。今度も短く感じた。合掌して終わる。
山崎さんが経験のために警策で打たれてみるべきだなどと余計なことを言う。さっき打たれたのは彼だな。そこで全員打たれるハメになった。
目の前に羽賀氏が立つと合掌しておじぎをし、胸の前に手を交差させてあわせて前に深くかがむ。ピシ!ピシ!けっこう硬い。今日は手加減してもらっているが、本気で打たれたらミミズ腫れになるのも当然だろう。
6時から始まった今回の坐禅は8時に終わり、このあとは韓国の宮廷料理店に場所を移して懇親会となった。
和室の両側に並べた座布団の上に、用意された直径30cmほどの黒くて丸いふっくらとした座布団をのせ、その座布団にお尻を軽くかけるように座る。
妙心寺は臨済宗なので互いに向き合うように並んで座るのだが、これが永平寺などの曹洞宗では壁に向って座ることなど坐禅についての説明を興味深くうかがってからまず足の組み方。
右足を足の裏が上を向くように左のももの上にのせ、つぎに左の足を右のももの上に乗せる。できない人は片方の足だけでも良い。私は左足を右のももに乗せるだけにした。
つぎに左手を開いて前にのばし、その親指を右手で軽く握ったままへそのあたりにひきよせる。口は軽くとじて舌の先を上あごの歯と歯茎の境あたりにつける。これで唾液の出をおさえるのだそうだ。
つぎに頭のてっぺんが上にひっぱられるような気持ちで背をのばす。そのときに腰をへその下にやや突き出すようにする。正面をみたままあごをひき、そのまま目だけを下げて1m先の床を見るようにする。目は半開きのまま閉じない。羽賀氏曰く、閉じると眠くなるから。実はこの半眼、内も外も見ることのできる仏の眼と呼ばれているのだそうだ。
さて最も大切なのは呼吸。腹で深くするのでまず深呼吸。吸った息を静かにゆっくりと吐きながらへその下7、8cmのところが膨らむように気持ちを集中させていく。すべての空気を吐き出したら吸うのは自然にまかせる。
さあ坐禅の始まり。まず読経をするのだが、施設ではほかの部屋を利用されている方々もいるので省略。線香を一本立て、それが燃え尽きるおよそ15分続ける。チ~ンと鐘が鳴り拍子木が打たれて開始。
静かになるとかえって色々な音が聞こえてくる。どこかの部屋では合唱が始まった。表からは飛行機の音が飛び込んでくる。そんなときに小淵沢の山荘を囲むコナラの木の梢の、かすかな風にゆったりとゆれる姿を頭に浮かべると心が落ち着く。
このところ山荘に行く暇がとれない。行きたいな~。そうそう坐禅中だった。無心、無心。
チ~ンと鐘がなり拍子木が打たれた。え!もう15分経ったの?意外に短かった。合掌して1回目の坐禅を終える。
プリントの道場規定を解説してもらって2回目の坐禅にはいる。今度は羽賀氏が警策(きょうさく)を縦に持って静かに近づいてくる。今日は打つことはしないが希望があれば合掌してくださいと聞いてはいても目の前を通過していくとホッとする。刑の執行を待つ死刑囚の気持ちが少しわかる。(ほど遠いか)
ひたすら風にゆったりとゆれるコナラの梢を思い浮かべる。相変わらずどこからか合唱の声が聞こえてくる。
誰かが望んだのだろう、警策の音が2回ずつ4回した。夏は薄着なので片側1回ずつ2回とのこと。そして本当の修行ではミミズ腫れになるほど強く打たれ、痛くて夜も横にはなれないそうだ。
チ~ンと鐘がなり拍子木が打たれた。今度も短く感じた。合掌して終わる。
山崎さんが経験のために警策で打たれてみるべきだなどと余計なことを言う。さっき打たれたのは彼だな。そこで全員打たれるハメになった。
目の前に羽賀氏が立つと合掌しておじぎをし、胸の前に手を交差させてあわせて前に深くかがむ。ピシ!ピシ!けっこう硬い。今日は手加減してもらっているが、本気で打たれたらミミズ腫れになるのも当然だろう。
6時から始まった今回の坐禅は8時に終わり、このあとは韓国の宮廷料理店に場所を移して懇親会となった。
by wakakenn
| 2009-03-15 23:20
| 見学会・勉強会